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参拝者に振る舞い酒 行方のどぶろく祭り

五穀豊穣を願い、濁り酒を振る舞った「どぶろく祭り」=行方市青沼
五穀豊穣を願い、濁り酒を振る舞った「どぶろく祭り」=行方市青沼


行方市青沼の春日神社で23日、伝統の「どぶろく祭り」が開かれ、濁り酒のどぶろくを神前に供えるとともに、参拝者らに振る舞い五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

同祭りは、平安時代初期に奈良の春日大社から分社された際、八石八斗の酒を造って盛大に祝典を行ったのが起源とされている。市無形民俗文化財。

同神社は関東では唯一、醸造が認められている神社で、酒造りは同所の4地区の氏子が持ち回りで担当する。今年は波籠(はろう)地区が務め、約300リットルが造られた。

当日は、拝殿脇にどぶろくが入ったたるが置かれ、参拝者に氏子がひしゃくで杯に注ぎ振る舞っていた。世話人の羽生克秀さん(56)は「地域が豊かになるよう願って造った。この伝統の祭りを後世に伝えていければ」と話していた。(黒羽根勝弘)



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