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地元果実の形再現 まんじゅう開発

筑西市特産の果実をモチーフにしたまんじゅうを開発した岡埜栄泉の海老沢満さん(左)=筑西市新治
筑西市特産の果実をモチーフにしたまんじゅうを開発した岡埜栄泉の海老沢満さん(左)=筑西市新治


筑西市を代表する果実のスイカ・ナシ・イチゴを形どったまんじゅうを、同市新治の和菓子店「岡埜栄泉(おかのえいせん)」(海老沢重久代表)が開発した。白あんやゼリーに果汁を加えて果実のみずみずしさを引き出し、見た目にもこだわった。関係者は贈答品としての利用を目指しており「筑西特産品の果実のPRにもつなげたい」と意気込んでいる。

3種類のまんじゅうは、いずれも地元産の果実をふんだんに使用。白あんに果汁と果肉を混ぜ、果汁入りゼリーを挟んで、果実の味と香り、色彩を際立たせた。

ようかんやクッキーでイチゴ、ナシのへたを表現し、ごまをイチゴとスイカの種に見立てて、それぞれの果実の形をかわいらしく再現した。

同店3代目、海老沢満さん(33)が、県の経営革新計画の承認を受けて開発。市商工会の支援や顧客のアドバイスを得ながら、約1年間かけて完成にこぎ着けた。

開発で苦労したのは、果実の味と賞味期限のバランス。開発当初は「果実の味がしない」(満さん)と顧客から指摘を受けたという。果実の持つみずみずしさにもこだわり、ゼリーの水分を保つために試行錯誤を重ねた。

新商品は市観光協会の優良産品の推奨も受けており、関係者は帰省者や観光客の土産品などでアピールしたい考え。今後も改良を重ねるという満さんは「特に若い人に食べてほしい。和菓子に興味を持つきっかけになれば」と話した。

発売は12月7日。1個150円。営業時間は午前8時半〜午後6時半。(電)0296(57)4427

   (溝口正則)



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