JR水郡線 2年ぶりにSL
JR水郡線 2年ぶりにSL 80周年 初冬、奥久慈走る
重厚感あふれる黒い車体に、もくもくと煙を吐きながら、蒸気機関車(SL)が5日、初冬の奥久慈を力強く走った。
JR水郡線全線開通80周年を記念して運行したSL「C61」は、「奥久慈清流ライン号」と名付けられ、紺色の客車4両に約300人を乗せて、水戸駅を出発。ごう音を響かせながら田園地帯を抜け、時には汽笛を鳴らして久慈川沿いを走り約2時間20分後、常陸大子駅に到着した。
沿線では住民が手を振るなどして、2年ぶりに運行する勇姿を歓迎。鉄橋近くではカメラの放列が待ち構え、「撮り鉄」と呼ばれる鉄道ファンが、盛んにシャッターを切っていた。SLは6、7日も運行する。 (蛭田稔)