県産小麦でパン作り 職人指導、20人学ぶ
本県産小麦を使ったパン作りを通して、地産地消に関する理解を深めてもらう「パン作り講習会」が7日、ひたちなか市東石川のワークプラザ勝田で開かれ、参加者がパン職人の手ほどきを受けながら本格的なパン作りに挑戦、焼き上がったパンを味わった。
パン作りは近年、ホームベーカリーの普及で家庭でも手軽に取り組めるようになった。ただ、「手ごね」で作るパンの場合は、生地が滑らかになるまでこねたり、2回に分けて発酵させたりするなど、時間も手間も必要だ。
同講習会は、そんなパン作りの技術をプロから学べる機会として実施、市内外の栄養教諭や家族連れなど約20人が参加した。講師は、同市中根で「パン工房ぐるぐる」を営む栗原淳平さん(31)が務めた。
参加者はこの日、フランスパンのような食感が楽しめるハードトーストと、本県産小麦を使用した食パンの2種類に挑戦した。
栗原さんから「小麦粉や水の計量を正確に」「生地には弾力と伸びが必要」など細かい指導を受けながら、参加者は生地をこねる作業からパン作りに着手。当初は両手にまとわりついていた生地は、30分ほどで表面が滑らかになり、成形や発酵を経て、オーブンで約40分間で焼き上げた。
参加者は、既成の生地に、チョコレートやチーズを包み込んだパン作りにも挑み、焼き上がったパンをその場で試食。市立田彦小4年、窪田愛理さん(10)は「表面は香ばしくて、中はもちもち。チーズもカリッとしておいしかった」と笑顔を見せた。
(大平賢二)