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文科大臣賞五来さん 人権作文を朗読 笠間

「人権週間記念フェスタ」で文部科学大臣賞に輝いた作文を朗読する五来拓斗さん=笠間市石井
「人権週間記念フェスタ」で文部科学大臣賞に輝いた作文を朗読する五来拓斗さん=笠間市石井


人権に関する理解を図る「人権週間記念フェスタ」(県、笠間市、水戸地方法務局など共催)が6日、笠間市石井の笠間公民館で開かれ、第34回全国中学生人権作文コンテストで文部科学大臣賞を受賞した日立市立久慈中1年、五来拓斗さん(13)が作文を朗読し、障害者など弱い立場の人に対して寛容な世の中の実現を訴えた。

同コンテストは法務省と全国人権擁護委員連合会の主催で、全国から95万3211人の応募があった。

作文で五来さんは、祖父が家に迎え入れた身寄りがない知的障害者「辰ちゃん」と暮らす中で感じた優しさを思い出とともに細やかな描写で振り返り、「きれいな心のまま生きる辰ちゃんをすてきだと思った」と強調。「障害のある人を差別していないだろうか」と指摘し、「世の中の人が弱い人に優しくなったらいい」などと締めくくった。

同コンクール奨励賞の筑西市立協和中3年の高浜礼香さんも作文を朗読した。

この日は五来さん、高浜さんなど県大会の上位入賞者と、人権啓発ポスターコンクールや人権メッセージの上位入賞者の表彰が行われたほか、全盲のシンガーソングライター・立木早絵さんが「さらなる一歩を踏み出そう」をテーマに講演した。

会場には市民など約400人が集まり、笠間市の主婦、飯野一恵さん(34)は「朗読は素直な思いが伝わってきた。人権とはどういうものか、感じられた」と話した。

(今井俊太郎)



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