高性能重機を操作 大子清流高、林業の担い手育成
県立大子清流高(長山茂樹校長)の森林科学科の2年生12人が18日、大子町左貫の森林で高性能林業機械の操作体験実習に取り組んだ。林業の担い手を育成しようと、県林業研究グループ連絡協議会(大部享克会長)が主催した。
同校では毎年、森林科学科の全生徒を対象にチェーンソーを使った間伐実習を行っている。さらに昨年度からは2年生を対象に林業現場で近年普及する高性能重機の操作体験実習も実施。指導は林業の専門技術者でつくる町林研グループや県林業技術センター、県大子林業指導所などのスタッフが担当した。
生徒たちは機械操作の実演を見学した後、3班に分かれて伐採された木材を現場で一定の長さに切りそろえる「プロセッサ」や、木材を現場から運び出す「フォワーダ」、切り出した木材をフォワーダに積み込む「グラップル」といった最新機械の操作を順に体験。機械化が進む林業現場の様子を目の当たりにした。
将来林業を目指しているという岩佐研吾さん(17)は、「操作は難しいが楽しみもあった。こういう体験ができて将来に向けて関心が高まった」。渡部遥さん(16)も「不安があったが親切に教えてもらい、操作ができてうれしかった。資格を取って生かせる仕事に就いてみたい」などと話した。
同協議会の大部会長は「今はこのような大型の機械も使っていることを知ってもらい、林業に興味を持ってもらえれば」と話した。 (照沼久夫)