次の記事:残業申請しないよう求める 不適切指導

「防災意識高めて」 宮城・気仙沼の復興報告

学年集会で被災地の取材報告を行う佐藤亮太さん=水戸市文京
学年集会で被災地の取材報告を行う佐藤亮太さん=水戸市文京


全国の中学生が東日本大震災の被災地を取材する「スマイルとうほくプロジェクト」に参加した茨城大付属中2年、佐藤亮太さん(14)による報告会が24日、水戸市文京1丁目の同校体育館で開かれ、復興に取り組む被災地の現状が報告された。2年生159人を前に、佐藤さんは「震災の教訓が風化しつつある。防災の意識を高められるよう、今回学んだことを周りの人たちにしっかりと伝えていきたい」と力を込めた。


同プロジェクトは岩手日報社、河北新報社、福島民報社3社が主催。佐藤さんはこれに応募し、熊本県や京都府などの中学生計8人とともに、10月11日〜13日の3日間、宮城県気仙沼市を訪れ、津波被害に遭った松崎片浜から気仙沼港、市立階上(はしかみ)中などを巡った。

報告会で、佐藤さんは気仙沼市内で撮った写真をスライドで紹介。ビルの壁面の約6メートルの高さに付いた津波跡や住宅の基礎部分だけが残った様子などを示し、津波の恐ろしさを伝えた。

その上で「階上中は自助・共助・公助の考え方に基づいて地域防災活動に貢献している。校舎は避難所になることから、地域と密接に関わっている」と報告した。

さらに「自分の身は自分で守ることが防災。自分を守れれば、その後に人を助けることができると聞いたのが印象に残った」と話した。 (小田内裕司)



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース