「エイッ」心身きりり 鹿島神宮で大寒みそぎ

鹿嶋市宮中の鹿島神宮の「大寒みそぎ」が18日、同神宮境内の御手洗(みたらし)池で行われ、神職と一般参加の12歳から76歳までの男女215人が真冬の冷たい池に漬かって心身を清めた。
男性は白ふんどし、女性は白装束に身を包み、舟をこぐような動作を繰り返す「鳥船(とりふね)の行」で体を温めた後、1人ずつ「エイッ!」と気合を入れて池に入った。
多くの参拝客などが見守る中、参加者は池の水に肩までつかり、神職に合わせて大祓詞(おおはらいのことば)を読み上げた。
この日の池の水温は11度で、気温は2〜3度。厳しい寒さにも関わらず参加者数は過去最多。同神宮は「混沌(こんとん)とした社会の中、いろいろな思いを持たれる方がいるのではないか」。4回目の参加という同市、会社員、佐野正俊さん(42)は「年末に子どもが生まれたばかり。家族や友だちの健康を祈った。水は冷たかったが、心身が清められた気がした」と話した。 (三次豪)