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若手社員の定着目指せ 水戸で管理職セミナー

若手社員の定着率向上へ向けて企業の管理職が参加したセミナー=水戸市千波町
若手社員の定着率向上へ向けて企業の管理職が参加したセミナー=水戸市千波町


若手社員の職場定着率向上へ向け、企業の管理職と若手社員を対象にした県の研修セミナーが10日、水戸市内のホテルで始まった。管理職と若手社員それぞれが相互理解を深め、仕事の意味を共有するのが狙い。管理職向けと若手社員向けに11月まで毎月開かれ、社会保険労務士による職場環境改善に向けた助言や資格取得支援、カウンセリングなどが行われる。

研修セミナーは、県の本年度事業「若手社員の職場定着率向上支援事業」の一環。人材派遣会社「ランスタッド」(東京)が受託し、県内の製造、サービス、情報技術(IT)、マスコミなど9社が参加している。対象となる若手社員は計400人。

初回は「管理者としての基礎力強化研修」をテーマに実施し、約30人の管理職が参加した。産業カウンセラーが講師を務め、若手の離職理由のうち「仕事が面白くない」について、「管理職の行動変容で解決できる可能性がある」と解説した。

参加者は「仕事」「役割」に関する考え方や、管理職として必要な基礎力への理解を深め、部下や若手社員育成には管理職の役割が重要であると学んだ。

ホームセンター「山新」の稲見誠之さんは「若手に作業と仕事の目的をしっかり伝えることが必要。しっかり勉強したい」と語り、「あけぼの印刷社」の平賀広美さんは「人材不足は若手だけの問題だと思っていたが、管理職の責任もある」と話した。

研修は管理職と若手社員向けが交互に開かれる。

   (沢利彦)

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