直結へ着々、試運転公開 上野東京ライン
JR常磐、宇都宮、高崎3線が乗り入れる上野東京ライン(東北縦貫線)の3月14日の開業を前に、試験運転が24日、報道関係者に公開された。列車は上野-東京間(3・8キロ)を5分ほどで結ぶ。
JR東日本によると、試験運転は昨年8月から始まり、管内5支社の計約千人の乗務員が実施。現在はダイヤの乱れを想定した訓練など、最終段階に入っているという。
同ラインは東北・上越新幹線の上に高架橋を建設し、上野-東京間を結ぶ。常磐線は、乗り換え時間などを含めて水戸-東京・品川駅間で11〜13分の時間短縮が図られるほか、朝のラッシュ時の混雑緩和が期待される。
常磐線は日中全てと朝夕一部の特急が全て品川発着となる。普通列車は日中の一部に限られるが、全体の乗り入れ本数は3線ほぼ同数となっている。
JR東日本運輸車両部の鈴木均次長は「開業まで20日を切り、万全の体制で臨みたい」と話した。 (沢利彦)