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鉄路の情景、一堂に 笠間日動美術館、企画展開幕

鉄道を題材にした絵画や写真のほか、鉄道ジオラマも展示され、人気を集めた=笠間日動美術館
鉄道を題材にした絵画や写真のほか、鉄道ジオラマも展示され、人気を集めた=笠間日動美術館


JR常磐線が「上野東京ライン」として14日に東京駅に乗り入れるのを記念し、鉄道を題材にした作品を集めた「絵画と写真で巡る大鉄道展」が7日、笠間市笠間の笠間日動美術館で開幕した。明治期から現代までの油彩画や水彩画、錦絵などを多彩に紹介。「ゆる鉄」でおなじみの鉄道写真家、中井精也さんの作品も展示され、鉄路の情景が一堂に並ぶ。同館は同日から、中学生以下の入館料を無料とした。

同展は3章で構成。明治から昭和期までの日本鉄道史を回顧した章では、富士山を背景に走る蒸気機関車を描いた五姓田(ごせだ)義松の「駿河湾風景」や、摂政宮(後の昭和天皇)の御料車に飾られていた岡田三郎助の「野菊と薔薇(ばら)」などが展示されている。

「鉄道 画家たちのオマージュ」と題した章では、時空を超えた神秘的な画面を構築する遠藤彰子さん、江ノ電や京浜急行を描いた松井ヨシアキさんなど、現代作家の作品を見ることができる。

中井さんの鉄道写真を集めた章では、ローカル鉄道を舞台にした沿線の営みが温かい視点で捉えられている。

のどかな原風景を再現した鉄道ジオラマも展示されている。

同館の森智志学芸員は「鉄道をモチーフにした絵画の魅力は、古里など遠い地に思いを巡らすところ。詩情あふれる作品を楽しんでほしい」と話す。

開幕式典には、同館の長谷川徳七館長や橋本昌知事、同展共催のJR東日本水戸支社の関係者らが出席。テープカットに続き、展示作品を鑑賞した。会期は5月24日まで。 (沢畑浩二)



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