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茨城町産サツマイモ、ペースト使い洋菓子

茨城町産のサツマイモのペーストを使った「おいもパイ」と「りんごパイ」=同町役場
茨城町産のサツマイモのペーストを使った「おいもパイ」と「りんごパイ」=同町役場


茨城町産サツマイモのペーストを使った洋菓子「おいもパイ」が15日、発売される。これを前に、開発した水戸市元石川町の菓子メーカー・あさ川製菓の樫村彰常務らが13日、同町小堤の町役場を訪れ、同菓子を囲んで小林宣夫町長らと懇談した。焼き芋の風味が口の中で広がる新商品に、関係者は期待を寄せる。

おいもパイは、同町常井で生産されている減農薬栽培の「紅あずま」が材料。鉾田市の白鳥干いも生産組合が焼き芋にしてペーストに加工し、白あんとバター、生クリームを加え、パイ生地で包んで焼き上げている。サツマイモは蒸すよりも焼くことで、風味と甘みが増すという。

包装はこげ茶色を基調として「from茨城町」との文字も印刷されている。ネーミングは従業員案を採用し、ターゲットの女性を意識した。同社は15日から、直営全46店で「おいもパイ」と「りんごパイ」の2種類を「姫のおやつ」とのブランド名で売り出す。おいもパイ、りんごパイとも1個180円(税込み)。5個入り、8個入りの特製パッケージも用意されている。

イモとリンゴの組み合わせは、町が実施した2012年度の元気料理コンテストの入賞作品から、西蓮寺元子さんが出品し「地産地消奨励賞」になった「リンゴとおいものチーズケーキ」を参考にした。

サツマイモ生産者の雨ケ谷啓治さん(60)は「おいしいパイが出来上がった。生産者冥利に尽きる」と表情を和ませ、同社の樫村常務は「看板商品になるようブランドを育てたい」と意気込みを語った。

町とあさ川が協力した商品開発は6品目。町産コシヒカリが入った「茨城こしひかりクッキー」、甘みが強いにんじんピューレを使ったゼリー「大地からの恵み」などが好評を得ている。(武藤秀明)



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