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土浦で「古書市を」 来月「大古本まつり」「まちかど茶話会」提案

古書の仕入れや値段、最近の傾向などについて話す佐々木嘉弘さん=土浦市大和町
古書の仕入れや値段、最近の傾向などについて話す佐々木嘉弘さん=土浦市大和町



「まちづくり」の情報や意見について、参加した市民が自由に語り合う「まちかど茶話会」が18日、土浦市大和町の古書店「つちうら古書倶楽部」で開かれた。同店オーナーの佐々木嘉弘さん(60)が、大規模古書店をオープンした経緯や、開店2年をへた現状を報告。参加者からは「土浦でも古書市を開いてはどうか」といった意見が出た。


佐々木さんによると、開店当初は若者や家族連れも見られたが、ここに来て客は思ったほど多くはなく、むしろ少ないという。パソコンや携帯でも小説が読める現在、本の売れ行きは下火になっている。都内の古書市に出品したり、歴史書や和書、稀覯(きこう)本を中心にインターネットにも出品したりしないと店は続かないという。

客層は遠方から同店のみを目的に訪れる60〜70代の、いわゆるマニア的な客が多い。古文書のような歴史資料は収集家や研究者、大学図書館などが買ってくれる。

佐々木さんは「日本には紙と活字の文化があり、文化財を守るという意味で、意識して地元関連の史料を集めている。小さな本屋が1人でやれることには限界があるが、皆さんのアイデアや協力でまちづくりの一端を担えれば」と話した。参加者からは「電子書籍は味気ない」、「土浦でも古書市を開き、亀城公園や中城通りを巡ってもらうような仕掛けをできないか」と感想や提案、意見が出された。

つちうら古書倶楽部では、土浦市の桜まつり期間中の4月3〜12日、「大古本まつり」を開く。問い合わせは同倶楽部(電)029(824)5401

(芳賀和生)



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