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水戸一高 総合9位 科学の甲子園

実技競技「登れ!筑波山」に挑む水戸一高の生徒たち=つくば市竹園
実技競技「登れ!筑波山」に挑む水戸一高の生徒たち=つくば市竹園


科学の知識やその活用能力を競い合う高校生の「第4回科学の甲子園全国大会」第3日が22日、つくば市竹園のつくばカピオなどで開かれ、最終の実技競技を行った結果、本県代表の県立水戸一高は総合9位に入った。優勝は千葉県代表の渋谷教育学園幕張高に輝いた。

「登れ!筑波山」と名付けられた最終の実技競技では、斜面を降りる時の回生ブレーキによって発生する電気エネルギーを使って、充電した車体を走らせ、タイムを競った。工作作業も伴い、1秒を争う白熱した戦いが展開された。

水戸一高はこの実技競技で3位と大健闘。総合9位の原動力となった。同高の園部裕人さん(17)は「9位は少し悔しいけど、すごく楽しかった。チームワークを発揮できた」と述べ、佐野高嶺さん(17)も「やれることは全部出せた。いい経験になった」と満足した様子で語った。

競技終了後には「キミが世界を変える!」と題した特別シンポジウムが行われ、昨年ノーベル物理学賞を受賞した天野浩名古屋大教授ら第一線の研究者が登壇。天野教授は「いろんな“アンテナ”を張っておくことが大切。自分の気持ちにうそをつかないことも大切。自分がやりたいことは自分で決める、他人が決めるんじゃない」と高校生に助言した。

最終日の23日は、つくば市内の各研究機関の体験見学会が行われ、参加者は産業技術総合研究所や宇宙航空研究開発機構(JAXA)、筑波大などを巡る。 (小池忠臣)



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