ホタル再生し未来創造 水戸の3団体が報告会
ホタルの生育研究や再生活動を行っている水戸市内の3団体による報告会が23日、水戸市見和1丁目の常磐大で開かれた。来場者はホタルを通じて水戸の未来を創造する討論に耳を傾けた。
報告会は「ホタルネットワークmito」が主催した。「科学の甲子園」と呼ばれる日本学生科学賞で優秀賞に選ばれた市立国田小中、「低炭素杯2015」で最優秀わくわく未来賞を受けた常磐大、子どもホタレンジャー発表大会で審査員特別賞に輝いた逆川こどもエコクラブの3団体が活動を発表した。
県環境アドバイザーの川島省二さんが進行役を務め、3団体の2人ずつが「水戸を光の国へ-ホタルと生物多様性の調和に向けて」をテーマにパネルディスカッションした。
ホタルを発生させるポイントについて、各団体は「環境整備をしながらホタルが定着できる活動を続けていくのが大切」(国田小中)、「ホタルの自生サイクルを確立させる」(常磐大)、「マナーを守り、地域でみんなが楽しめる環境づくりが重要」(逆川こどもエコクラブ)と指摘した。
川島さんは「千波湖周辺のホタルを皆さんと共に再生して復活させていけば、ほかの生物も多様になると期待される。連携をとりながら一番いい方法で、ホタルを復活させたい」と話した。(小田内裕司)