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マレーシアの業者ら視察 下妻の梨、輸出へ前進 JA常総ひかり、9月本格化も協議

梨栽培の様子を視察するマレーシアの小売り業者と輸入商社のバイヤー(左)=下妻市内
梨栽培の様子を視察するマレーシアの小売り業者と輸入商社のバイヤー(左)=下妻市内


県内の梨の有力産地である下妻市で、梨の輸出に向けた取り組みが本格化している。マレーシアの小売業者や輸入商社のバイヤーが今週、価格交渉や栽培畑・選果場の視察に訪れるなど具体的な動きが出ている。梨の販路拡大に取り組むJA常総ひかりは「今年9月にも『豊水』を10トン程度輸出したいと考えている。本格輸出に向けて話を進めていければ」と意欲的だ。


同市は県内で筑西市に次ぐ梨の生産地。下妻市果樹組合連合会に所属する生産農家は約130戸、栽培面積は140ヘクタールに及ぶ。品種は「幸水」や「豊水」「新高(にいたか)」「あきづき」など。最近では木の上で完熟させた「甘熟(かんじゅく)幸水」や、夏から秋が収穫期の梨を冬にも味わえるよう独自の技術で冷蔵保存した豊水の「貯蔵梨」も人気を集めている。

同市やJAではここ数年、梨輸出に向けた取り組みを強化し、タイなどで試食や販促PRを展開。熱意が通じてマレーシアの小売業者や輸入商社のバイヤーが直接、下妻市を訪れ、7月から試食やPR用に幸水を100キロほど輸入することで合意。9月からの本格輸出に向けても協議していくことになった。

同JAの上野博樹下妻地区センター営農課長は「豊水を千ケース(1ケースは10キロ入り)程度、9月に輸出できれば」と話す。マレーシアでの販売価格は1玉当たり800〜千円程度になるという。

輸入商社のバイヤーは「日本の農産物は信頼があり、売れると思う。茨城にこれほどいろいろな農産物があるとは知らなかった」と感想を話した。小売担当者も「日本の梨はとても甘い。お客さまには受けるのでは」と期待する。特に「貯蔵梨」は2月ごろまで販売が可能で、旧正月の贈答用の需要が見込まれるという。

同市では梨のほかにメロンの輸出にも力を入れたい考えで、6月にも稲葉本治市長らがマレーシアでPR活動を展開する予定。 (大高茂樹)

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