大子の活性化策探る 土浦一高 起業家教育で視察

国際的に活躍できる人材の育成を目指す文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されている県立土浦一高(土浦市)の生徒が22日、取り組みの一つである「起業家教育」の授業として、大子町内の企業などを視察した。観光地や特産品など地域資源を生かした活性化策を探った。
2年生の生徒38人と教員などが参加した。視察コースの提案や視察先との連絡調整は、同高のSGH実現を支援している筑波銀行(土浦市)が担った。
生徒らは袋田の滝を見学後、同町大子の町文化福祉会館「まいん」で農林課やまちづくり課などの職員から町が抱える課題や解決に向けた施策について説明を受けた。生徒は20人近くが質問するなど、積極的に学んでいた。
豆腐やゆば製造販売の三宝産業(同町塙)では生産現場を見学。小泉喜嗣社長から同町の特産品としてゆばが開発された経緯などの説明を受けた。
生徒の鈴木希実子さん(16)は「大子町にはたくさん魅力があることを知ったが、それをいかにたくさんの人に広めるかが課題だと感じた」と話した。 (小原瑛平)