J-PARCと交流に意欲 タイ王女、研究機関視察
タイのシリントン王女が23日、本県を訪れ、東海村白方の大強度陽子加速器施設(J-PARC)など県内の先進的な研究機関を視察した。
J-PARCでは、「物質・生命科学実験施設」を訪れ、さまざまな装置がある実験ホールを見学。施設の概要や素粒子のミュオンを利用した実験などについて、J-PARCセンターの二川正敏副センター長らから説明を受けた。
王女は、時折メモを取りながら熱心に聞き入り、実験の内容やビームの強度などについて質問。関係者によると、「とても感銘を受けた」などと感想を話し、同国とJ-PARCとの研究交流にも意欲を示したという。
シリントン王女は、プミポン国王の次女で、国内の教育・研究機関の視察のため来日している。同日はほかに、高エネルギー加速器研究機構(つくば市大穂)や、いばらき中性子医療研究センター(東海村白方)にある次世代がん治療「BNCT」の治療装置などを見学した。 (松下倫)