中高生の早乙女、田植え 石岡 献穀田、豊作を祈願
石岡市総社の常陸国総社宮(石崎雅比古宮司)の御田植祭が5日、同市根小屋の献穀田(けんこくでん)で開かれ、氏子の早乙女7人が古式ゆかしく苗を手植えし、米の豊作を祈願した。
久しく途絶えていた同祭は地元住民らの尽力で復活し、今年で6回目。神事の後、氏子や住民、写真愛好家ら約150人が見守る中、中高生の早乙女たちはかすり風の着物、すげがさ姿で田植えを行い、市内外の子どもたちも加わった。
稲は収穫後、9月の例大祭(石岡のおまつり)に奉納。12月の新嘗祭(にいなめさい)の後、神饌(しんせん)として使われる。
早乙女の根本葵さんと柴山日菜多さん、野村紗希さんは今春高校に進学した地元中学の同級生。水田の土に足が慣れてくると「気持ちが良かった」「貴重な体験ができた」と感想を述べた。
石崎宮司は「地元の方々の応援と青年会の協力で、風物詩になりつつある。代々伝えていってほしい」と話した。
(高畠和弘)