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野草「おいしいね」 筑西関城西小 里山の植物も観察

五郎助山でノビルを見つけ笑顔を見せる児童たち=筑西市上野
五郎助山でノビルを見つけ笑顔を見せる児童たち=筑西市上野


身近にある里山と植物を知ってもらおうと、筑西市上野の里山「五郎助山」で7日、市立関城西小学校(武井隆志校長)の「食料調査隊」の学習が行われた。5、6年生115人が食べられる野草を調べて採取し、天ぷらにして食べて、野草の知識と自然の恵みへの関心を深めた。

同校は五郎助山を活用した学習を全学年で実施。落ち葉拾いなど保全活動にも取り組んでいる。食料調査隊は五郎助山を管理するNPO法人「里山を守る会」(中川行夫理事長)のメンバーや保護者の協力の下、10年以上前から行われている。

6〜7人に分かれた児童たちは、実物や写真の資料を基に里山を“探索”。ノビルやギボウシ、タラノキ、ウドを見つけては「あった」と歓声を上げた。籠いっぱいに取った野草はその場で天ぷらにされ、児童たちは「おいしい」と笑顔でお代わりを求めた。

里山では、開花したキンランとギンランなどの植物も観察。守る会のメンバーが「下草刈りや落ち葉を取り除いて地面に日が差し、花を咲かせるようになった」と説明し、児童たちは興味深く草花を見詰めていた。

5年、篠崎侑晟さん(10)は「野草はいろいろな種類が食べられるのを知った」と感想を話した。武井校長は「(児童たちは)里山の植物を学び、協力して取ることができた。貴重な体験をこれからの学習に生かしていきたい」と述べた。(溝口正則)

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