全国初、ドローン試験場 事業者向け、技術開発 つくば
小型無人機「ドローン」の産業活用を支援する国内初の試験飛行場「物流飛行ロボットつくば研究所」が18日、つくば市和台にオープンした。同研究所は今後、性能確認や飛行訓練を実施し、「緊急時の物資輸送や空撮などさまざまな活用が期待される。安全確保の課題解決にも取り組みたい」としている。
同研究所は「日本UAS産業振興協議会」(JUIDA)と物流会社「五光物流」(筑西市)などが設置。同社所有の敷地約3800平方メートルに飛行試験場が整備され、事業者向けに飛行試験や技術開発、新型機の研究などが行われる。
この日はデモフライトも行われ、8枚のプロペラが付いた新型機2機が、プログラム飛行や白米4キロを運ぶ様子などを披露した。
JUIDAの鈴木真二理事長は「機器の大型化や安全なルールを作るためにも飛行試験は欠かせない」と語り、7月までに独自の安全ガイドラインを策定する考えを示した。(大平賢二)