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日立の味噌店 ノンアル、無農薬米使用

内山味噌店がノンアルコールで自然飲料の甘酒を発売=日立市水木町
内山味噌店がノンアルコールで自然飲料の甘酒を発売=日立市水木町


日立市水木町の味噌(みそ)製造販売業「内山味噌店」(内山庄栄社長)は無農薬、化学肥料不使用の「合鴨栽培自然米コシヒカリ」で造った甘酒「アイガモ米糀の冷やし甘酒」を発売した。ノンアルコールで砂糖を使っていない自然飲料で、同店では「栄養価も高く夏にピッタリ。発酵を通して茨城の農業の良さを発信したい」と意気込んでいる。

同店は1872(明治5)年創業。発酵食文化の普及を目指してカフェを開業し、多くの発酵食を取り入れた創作料理を提供している。甘酒の新商品開発もその一環で、使用した米は常陸太田市内の米生産農家、高島満さん(75)が手掛けているもので、20年以上前から化学肥料を一切使わず堆肥による土作りを続けているという。

新甘酒は、(1)原料が米と麹(こうじ)だけの無添加飲料(2)砂糖を使わない自然飲料(3)米から甘味を引き出したノンアルコール(4)夏場に手軽に飲めるストレート甘酒(5)おいしさと自然との共生を考えてアイガモ栽培自然米コシヒカリを使用-などが特徴。

10日に同カフェで開かれた試飲会には地元住民らが出席。新甘酒に牛乳、コーヒー、ハチミツを使った「甘酒カフェオレ」、バナナやヨーグルトを加えた「甘酒バナナスムージー」など6種類の飲み物、あんみつなどが出され好評だった。

同カフェの黒羽由美店長(30)は「新鮮な野菜や果物を使って幅広い世代に飲んでもらえるように各種スムージーを考えた。7月には店に出したい」と好感触。内山社長は「この甘酒を通してより多くの人に発酵について興味を持ってもらえれば」と話す。

「アイガモ米糀の冷やし甘酒」は500ミリリットル瓶が650円、900ミリリットル瓶900円(いずれも税別)。 (飯田勉)



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