ひまわりプロジェクト 縦割り班で種植え

東京電力福島第1原発事故の影響を受ける福島県を応援しようと、「旭南ひまわりプロジェクト」を進める鉾田市立旭南小(江橋惣一校長、児童数141人)は24日、校庭をヒマワリの花でいっぱいにするため、外周の一部に種を植えた。
植えたのは幅約1メートル、延長約70メートルと、約7メートル四方。19日にPTAの米川和徳会長らが重機を使って整地していた。さらに幅約1メートル、延長約70メートルなどに植え、外周全てに花が咲くようにするという。
作業前、児童会の細谷唯人会長は「ついに(ヒマワリの種を)まく日が来た。福島の人に喜んでもらえるよう協力して花を咲かせよう」と呼び掛けた。児童は縦割り班ごとに決められた場所に集合し、役割分担して等間隔に一粒ずつ植え付けた。
6年生の小橋凜夏さん(11)らは「早く咲いてほしい」「福島の友達に種を届けたい」「いっぱい取れたらいいな」などと話していた。
同プロジェクトは福島県富岡町から4年間避難した大和田紗希さん(10)姉妹が3月に帰郷(転校)する際、「福島ひまわり里親プロジェクト」への参加を呼び掛けたことからスタート。児童会が参加を決め、学校で育てるのに足りない分の種の購入資金を集めるため、ポスターやチラシを作って家庭や地域に配った。
同校によると、プロジェクトに賛同した家庭や地域の人たちから計5万1700円の資金が集まった。福島から種を購入し残りは肥料代などに充てる。
江橋校長は「活動を通して親や地域の人とつながる。学校の周りで同じヒマワリが咲けば知らない人ともつながる。人と人とのつながりが大事なんだと実感してほしい」と児童の活動に期待した。
(島田真太郎)