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水海道西中2年生に研究者が宇宙を解説 常総

神山徹さんから宇宙の話を聞く水海道西中の2年生=水海道あすなろの里
神山徹さんから宇宙の話を聞く水海道西中の2年生=水海道あすなろの里


宇宙や人工衛星について学ぶ地球観測学習講座が9日、常総市大塚戸町の水海道あすなろの里で開かれ、市立水海道西中の生徒が気象や環境について考えた。講師の産業技術総合研究所(つくば市、産総研)特別研究員、神山徹さん(32)は「宇宙で生命体が確認されているのは地球だけ。命の尊さを感じてほしい」と訴えた。

夏休みを控え、科学に関心を持ってもらおうと開き、2年生約150人が参加した。

神山さんは「水星というのに水は一滴もない」「火星は一面が荒野」「木星は大きく、体積は地球の千倍」などと太陽系の惑星を説明した。

「なぜ地球にだけ生命があるのか、誰も説明できない」と指摘。生徒たちが昼、同園でバーベキューを行ったのを念頭に「肉も野菜もほかの星にはない。心して食べてほしい」と話すと、生徒たちは歓声を上げた。

人工衛星については「秒速7キロで飛んでいる。宇宙は真空で空気抵抗がないため、落ちない」と話した。

産総研は人工衛星が日本を撮影した最新映像をインターネット上のシステム「ランドブラウザ」で無料提供している。神山さんは、変わった地形や火山の噴火、農地の四季の変化などが確認できるとして「夏休みの自由研究で活用してほしい」と呼び掛けた。

下道琉世君(14)は「人工衛星のカメラの構造が人間の目と同じと聞いて驚いた」、倉持伊吹さん(13)は「地球がほかの星と違うことがよく分かった」と感想を語った。  (松田拓朗)



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