児童、着衣で浮く練習 笠間・南小 水難防止へ海保指導
海や川などに落ちた際に着衣のまま体を浮かべる方法を学ぶ教室がこのほど、笠間市南吉原の市立南小(岩上義宏校長)で開かれ、5、6年生36人が、同校プールで茨城海上保安部の職員らに指導を受け、万が一の水の事故に備えた。
命を守るすべを身に付け、楽しい夏休みを過ごしてもらおうと、海難事故で救助や捜索などの活動を行う漁業者らの団体「県水難救済会」が毎年実施し、海上保安庁などが協力している。
児童たちは教室のために用意した普段着でプールに入った。あおむけの状態で力を抜き、浅い呼吸で肺に空気を保ちながら浮かぶ練習に始まり、身近にあるペットボトルを抱いて浮力を得る方法などを実践。救命胴衣の大切さを知る狙いで、使用体験も行われた。
6年の近藤颯真君(11)は「服が水を含むと重くて泳ぎづらいのに(教わった方法では)思ったより浮いてすごいと思った。知識を生かしたい」と話した。