着付けや祭り満喫 台湾12家族、市民と交流 那珂
台湾北部の新北市にある直潭(ちょくたん)小学校児童の12家族が21日に来県し、那珂市内にホームステイしながら、日本文化を体験したり、額田まつりなどを見学したりして市民と交流を深めている。一行は27日に帰国する。
1998年から2年間来日して日本語を学んでいた呉惠樺さん(44)と軟式少年野球指導者の渡辺弘恵(ひろやす)さん(72)=同市額田北郷=が日本と台湾を行き来する中で親交を深めた。渡辺さんは「台湾では何度も呉さんにお世話になった。初めて台湾の友人を招待できてうれしい」と語った。今回は呉さんの家族と子どもが通う小学校の家族総勢37人が訪れている。
一行は22日、同市横堀の「ふれあいセンターよこぼり」で、折り紙、けん玉、竹とんぼなどの昔遊びや和服の着付け、茶道など日本文化を体験した。25日には額田まつりに参加し、各町内の山車を引いてまつりを満喫した。
直潭小PTA会長の陳豪娟さん(48)は「日本文化をじかに体験できてよかった」。呉さんは「抹茶は香りがあっておいしい」と笑顔で話した。 (小田内裕司)