サメ騒動 5市町、防護網設置 遊泳禁止解除へ
鉾田市の海岸でサメが確認された影響で、計9カ所の海水浴場を遊泳禁止にしているひたちなか市以南の5市町は7日、それぞれ沖合に防護網を設置して8日にも遊泳禁止を解除する方針を決めた。海の家や旅館などに深刻な影響が出始めており、各市町は対応を急いだ。サメは7日午後2時20分ごろ、鉾田市上沢から鹿嶋市大小志崎までの沖合約50メートルで計16匹が確認された。
ひたちなか市と大洗町は同日、漁協の協力を得て、阿字ケ浦、平磯、大洗サンビーチの3海水浴場でそれぞれ防護網を設置。同町の大洗海水浴場でも同様の措置を取り、両市町は8日、遊泳禁止を解除する。
鹿嶋市は同日午前8時ごろから平井、下津の2海水浴場で防護網の設置作業を行い、終わり次第、遊泳禁止を解除。鉾田市も同日午後に大竹海岸鉾田海水浴場に防護網を設置する予定で、安全が確認されれば同日中にも遊泳禁止を解除したい考え。神栖市は防護網設置を準備中で、水上バイクなどを投入して監視を強化し、日川浜、波崎の2海水浴場の遊泳禁止を8日に解除する。
県北3市を含め、海水浴場がある沿岸8市町と県、県警、茨城海上保安部を集めた対策会議が鉾田市内で開かれ、サメ発見時の連絡体制を確認した。