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超軽量機墜落 2人死亡 つくばのゴルフ場  筑西から離陸

つくばねカントリークラブに墜落した超軽量飛行機を調べる警察官=16日午前9時50分ごろ、つくば市神郡
つくばねカントリークラブに墜落した超軽量飛行機を調べる警察官=16日午前9時50分ごろ、つくば市神郡


16日午前5時46分ごろ、つくば市神郡のゴルフ場「つくばねカントリークラブ」の従業員から「飛行機がコースに落ちている」と110番通報があった。飛行機は、筑西市鷺島の「明野スカイスポーツクラブ場外離着陸場」を15日午後に離陸後、消息を絶っていた超軽量飛行機(ウルトラライトプレーン)で、搭乗していた男性2人が全身を打って死亡した。機体が何らかの原因で同離着陸場に戻れず墜落したとみて、つくば北署が事故原因を調べている。

死亡したのは筑西市東石田、建築業、石島定夫さん(59)と、石島さんのいとこで東京都東村山市本町、会社員、和田敏夫さん(57)。

つくば北署や筑西署によると、機体は15日午後3時半ごろ、離着陸場を離陸。30分程度で離着陸場に戻る予定だったが、同7時10分ごろ、同クラブ員が「離陸したまま戻って来ない」と筑西署に通報していた。機体は4番ホールのフェアウエーに前部から突っ込んだとみられる。

つくばねカントリークラブでは15日午後1時45分ごろ、4番ホールを最終組が通過。同6時ごろ、全従業員が施設を退出したが、異常には気付かなかった。翌16日午前5時すぎ、出勤した従業員がホールを点検中に機体を発見した。

機体は海外製のキットを組み立てた自作機とみられ、操縦席は左右に二つ並ぶ形。所有者の石島さんが左側の座席に座っていた。両座席とも操縦が可能で、当時誰が操縦していたか詳しく調べる。

同離着陸場では2010年6月にも超軽量機が離陸直後に空中分解して墜落する事故があり、男性が死亡している。

運輸安全委員会は16日、事故原因を調べるため航空事故調査官2人を現地に派遣した。国土交通省東京航空局によると、超軽量機の飛行には(1)機体(2)操縦者(3)飛行場-の三つの許可が必要だが、石島さんはいずれも申請していなかった。

離着陸場は関東鉄道常総線騰波(とば)ノ江(え)駅の東約2・5キロの小貝川河川敷にあり、墜落現場のゴルフ場は東側に約12キロ離れている。

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