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北海道へ玉造工高生 チャーター便で修学旅行

チャーター機への搭乗前に記念撮影を行う玉造工高の生徒ら=小美玉市与沢の茨城空港
チャーター機への搭乗前に記念撮影を行う玉造工高の生徒ら=小美玉市与沢の茨城空港


茨城空港(小美玉市)で7日、修学旅行を目的とするスカイマークのチャーター便が2010年の開港以来初めて運航され、県立玉造工高の2年生ら175人が北海道に向け出発した。修学旅行用チャーター便の運航は、同社が本年度から本格実施し、同空港では今月から来年1月までの間に茨城、栃木両県の高校17校が空路での修学旅行を実施する。

県によると、同空港を利用した修学旅行を本年度実施する高校は、県立14校と栃木県立3校で、計2千人以上の利用が見込まれる。行き先は沖縄(那覇)が14校で、北海道(札幌)2校、福岡1校。

県は開港以来、修学旅行での空港利用を促してきたが、定期便は搭乗人数が限られ、早期予約も難しいことから、昨年度まで4年間の高校の利用は延べ6校にとどまっていた。

チャーター便は、貸し切りなのに加え、現在乗り継ぎが必要な那覇へも直行できる利点がある。同社は本年度、羽田空港発と同価格でチャーター便運航に乗り出し、県も空港までの送迎バス費用の助成などで後押ししたことが、大幅な利用増加につながった。

玉造工高の生徒らは、エプロン(駐機場)で177人乗りチャーター機を背景にクラスごとに記念撮影した後、同機に乗り込み、札幌へ向かった。生徒会長の友部涼さんは「先生方の粋な計らいで、地元の茨城空港からの修学旅行が実現できた。移動時間が少ない分、北海道の旅を存分に楽しんできたい」と話した。(松下倫)



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