2015年10月18日(日)

阿見・予科練平和記念館 実物大ゼロ戦に注目

水戸の会社 「乗組員の心情考え製作」

ゼロ戦模型を前に製作の苦労を語る斎藤裕行さん=阿見町廻戸
ゼロ戦模型を前に製作の苦労を語る斎藤裕行さん=阿見町廻戸

予科練平和記念館(阿見町廻戸)の開館5周年を記念した零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の実物大模型が、来場者の目を引いている。ゼロ戦の乗組員にはかつて町にあった海軍飛行予科練習部(予科練)出身者も多い。模型を手掛けた「広洋社」(水戸市)の斎藤裕行専務(47)は「予科練生が夢見たゼロ戦を作りたかった。見て感じたことをいろんな人に伝えてほしい」と思いを話した。


模型は9月に同館に設置された。幅12メートル、全長9メートル、高さ3.5メートルのアルミ製。機体には初期の色とされる「明灰白色」を塗装した。戦争初期に投入された21型がモデル。

広洋社は文化施設の展示空間などの設計・制作に携わる会社。記念館の看板を製作した縁で、町が同社に依頼した。

模型を作ることに当初は戸惑いがあった斎藤さん。だが「自分たちがゼロ戦を作って、後世に残さなくては」と引き受けた。昨年7月から設計や骨組みなど4人で手分けして作業を始めた。「情熱がなかったら続けられない」と、完成までの1年2カ月間、4人でほぼ毎日作業を続けた。

ゼロ戦の図面は市販されているが、細部のコックピットは模型や写真を基にスケッチして立体感を出した。「当時の若い青年が、どんな気持ちで飛び立ったのか」。斎藤さんは製作中、複雑な気持ちを抱いたが、書籍を読み、出征した男性に話も聞き想像力を膨らませた。

斎藤さんは完成を迎え、「やっとできたという感動がある。いろんな人に伝えてほしい」と語った。

模型は休館の月曜を除く平日は格納庫で、日・祝日は中庭で展示する。(鈴木里未)



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