水素社会の実現目指す 水戸でシンポ「インフラは後進国」
水素をエネルギーとして活用する水素社会の実現に向け、「いばらき水素利用シンポジウム」が5日、水戸市千波町の水戸プラザホテルで開かれ、県民や企業関係者など約270人が講演などで水素エネルギーの利活用について考えた。
基調講演で、東京理科大大学院の橘川武郎教授は「日本は燃料電池の先進国だが、水素インフラについてはまだ後進国」と指摘。
燃料電池車と比べて普及が遅れる燃料供給用の水素ステーションの整備について、「『にわとりと卵』のどちらが先かという議論ではなく、両方同時に広げて『花とミツバチ』にすることが重要。そのためにも2020年の東京五輪はいい契機になる」と訴えた。ほかにトヨタの燃料電池車「MIRAI」、定置用燃料電池に関する講演やパネルディスカッションがあり、関連イベントとしてMIRAIの試乗会も行われた。
同シンポジウムは、県主催で、昨年12月に続き2回目。本県は水素ステーションが未整備の状況で、県は8月に有識者による水素戦略会議を立ち上げ、本県独自の戦略策定を進めている。(松下倫)