大洗鹿島線、来月から 開業後初の新型車両導入 神栖で出発式
鹿島臨海鉄道(大洗町)は3月のダイヤ改正に合わせ、同社が運行する大洗鹿島線に新型車両1両を導入する。車両の老朽化に伴う導入で、30年前の開業以来、新型車両への更新は初めて。神栖市東深芝の鹿島臨港線神栖駅構内で2日、新型車両の安全祈願祭、出発式が行われた。
1985年3月の開業以来活躍する6000形の後継として、新たに導入されるのは8000系。ボディーカラーは、鹿島灘の海と空をイメージした青色と砂浜と大地のブラウン、地域に支えられ発展する同線をイメージした赤色のラインが施された。車内にはハマナス柄シート、ボタン式自動扉、車いすスペースなどを設置。低騒音、低燃費の新型エンジンが搭載されている。
導入費用は1両当たり約1億6000万円で、計約21億円を掛けて今後12年で今回の1両を含め計13両の更新を図る。
同社の上子道雄社長は「相当大きな投資で当社にとって大変な決断だった。空気バネを使って乗り心地も良くなり、馬力もアップした。もっと多くの人たちに乗っていただき、皆さんに愛される鉄道になれば」と話した。
14日午前11時〜午後2時には神栖駅で一般向けの新型車両展示会、20日からは沿線4市町の住民を対象とした試乗会も開かれる。記念乗車券の発売も予定している。(三次豪)