久慈浜一望橋が完成 日立 安全祈願し渡り初め
日立市が同市久慈町に整備を進めてきた人道橋「久慈浜一望橋」の安全祈願式(開通式)が8日開かれ、小川春樹市長や岡部光雄市議会議長ら関係者が渡り初めを行い完成を祝った。
久慈地区は東日本大震災で全・半壊、床上浸水の被災件数が約300件あったことから、小川市長は「災害時の避難路としての観点からも一望橋は迅速に避難するための経路として利用される。ひたちBRTにも近く、中学生や高校生、住民などに大いに活用してほしい」とあいさつした。
また、応募総数230件の中から橋を「久慈浜一望橋」と命名した県立日立商業高校3年の三代知里さん(18)に小川市長から感謝状が贈られた。三代さんは「景色がきれいなので高校生や地元の人に親しんでもらえる橋になればいい」と話した。
橋の長さは33メートルで、幅2メートル、高さ9・3メートル。橋の東側を「ひたちBRT」並行歩道と階段で接続し、西側は日立商業高校敷地・裏門などとつながっている。 (小室雅一)