食べ残しゼロ目指そう 新荘小6年生、地域住民に活動発表 水戸
食べ物の大切さを学び、食事の食べ残しゼロ実現に向け取り組んできた水戸市新荘2丁目の市立新荘小(仁平良治校長)の6年生が9日、成果発表会を同校隣の新荘市民センターで開いた。
児童は昨年10〜11月、小関一也常磐大准教授と県環境アドバイザーの中村恵美子さんからレクチャーを受け、国内で多くの食べ物が廃棄されている現状や発展途上国では食事を十分に取れない人がいることを勉強。
児童は学んだことを生かし、給食の食べ残しゼロを下級生に呼び掛け▽完食できたらポイントを付与し、たまったらシールをプレゼント▽食べ残さないための方策を学校で募集-などを行い、学校全体で給食の食べ残しが出ないよう目指した。近隣の小売店で食品の廃棄状況のヒアリングなども行った。
児童はこの日、活動について模造紙にまとめ、集まった保護者や地域住民の前で発表。「日本は食べ残しの多い国だが、一人一人の努力で変えられる。僕たちも頑張るので、地域の方々もぜひ食べ残しゼロに取り組んで」と呼び掛けた。
近所に住む青木実さん(77)は「しっかり研究した発表になっていて、感心した」と話していた。発表後、児童と地域住民で食べ残しを減らす工夫について話し合うワークショップも開かれた。 (小原瑛平)