海外進出、留学生に期待 常陽銀と商輪連携 企業と“接点”づくり
海外進出を目指す中小企業と留学生のマッチング支援に取り組む商輪(水戸市、黄磊(こうらい)社長)と常陽銀行(同、寺門一義頭取)が、留学生と県内企業の“接点”づくりで連携を深めている。常陽銀が開いた食の商談会では、県内企業の商品が留学生の母国で受け入れられるかを評価する試食審査会を初めて実施。留学生の就職と県内企業の海外進出を同時に後押ししたい考えだ。
商輪側は留学生と県内企業の接点を設けた後、ワークショップやインターンシップ(就業体験)など段階的に企業とのマッチングを進め、就業に結び付けたい考え。一方、常陽銀は海外進出を目指す県内企業の支援に力を入れており、留学生が海外とのつなぎ役となると期待。海外ビジネスの最前線で留学生は貴重な“戦力”との見方で両者が一致した形だ。
常陽銀が16日につくば市で開いた「食の商談会」では、13カ国約40人の留学生などが試食会に参加した。希望した出展企業21社のブースを回って商品を試食し、味や香り、包装デザイン、値段を5段階で採点した。
試食審査会に参加したインドネシア出身のアスリ・マリアニさん(23)は「ごぼう茶と納豆はインドネシアでも売れると思う」と、母国の目線で話した。ほかの留学生からも「イランには甘いイモのお菓子がないので売れそう」「煎餅は庶民的な食べ物。中国で売るには値段が高すぎる」などと各国のマーケットを意識した意見が次々に出された。
海外進出に当たり、言語や現地の生活習慣、文化に精通した人材の確保は中小企業が抱える課題の一つ。商輪の黄社長は「県内企業の魅力が留学生に十分伝わっていない。まずは留学生と県内企業がお互いを知ることが大事」と話す。(大平賢二)
商輪側は留学生と県内企業の接点を設けた後、ワークショップやインターンシップ(就業体験)など段階的に企業とのマッチングを進め、就業に結び付けたい考え。一方、常陽銀は海外進出を目指す県内企業の支援に力を入れており、留学生が海外とのつなぎ役となると期待。海外ビジネスの最前線で留学生は貴重な“戦力”との見方で両者が一致した形だ。
常陽銀が16日につくば市で開いた「食の商談会」では、13カ国約40人の留学生などが試食会に参加した。希望した出展企業21社のブースを回って商品を試食し、味や香り、包装デザイン、値段を5段階で採点した。
試食審査会に参加したインドネシア出身のアスリ・マリアニさん(23)は「ごぼう茶と納豆はインドネシアでも売れると思う」と、母国の目線で話した。ほかの留学生からも「イランには甘いイモのお菓子がないので売れそう」「煎餅は庶民的な食べ物。中国で売るには値段が高すぎる」などと各国のマーケットを意識した意見が次々に出された。
海外進出に当たり、言語や現地の生活習慣、文化に精通した人材の確保は中小企業が抱える課題の一つ。商輪の黄社長は「県内企業の魅力が留学生に十分伝わっていない。まずは留学生と県内企業がお互いを知ることが大事」と話す。(大平賢二)