石岡で山岳救助訓練 パラグライダー墜落想定
石岡市の山中でパラグライダーが墜落したとの想定で29日、山岳救助訓練が同市野田の八郷総合運動公園内の山林を会場に行われた。同市消防本部の石岡消防署と八郷消防署の特別救助隊、消防隊員ら約30人が参加。けが人の救出搬送のほか、県防災ヘリに出動要請して陸と空の連携も図った。
同市八郷地区は、筑波山系の斜面にハンググライダーやパラグライダーの離陸場があり、世界大会が開かれるなどスカイスポーツが盛ん。毎年数件の救助事案が起きていることから、隔年で訓練を行っている。
今回は、飛行中のパラグライダー1機が山中の樹木に引っ掛かり、男性1人が高さ8メートルから地面に落下したと想定。現場に到着した救急隊員がけがの程度などを確認し、数人ずつで斜面を伝いながらけが人を担架で搬送。急斜面はロープを使い引っ張り上げた。
県防災ヘリがつくば市から到着すると、20メートル上空で空中停止する機体にけが人をつり上げて救助。山林上空から現場に救助隊員を投入する訓練も繰り返された。 (高畠和弘)












