全方位から筑波山136景 笠間、写真塾40人の力作
筑波山を全方位から撮影した写真展「紫峰(しほう)百三十六景」が6日まで、笠間市笠間の県陶芸美術館県民ギャラリーで開かれている。同市のプロカメラマン、稲田浩男さん(73)が主宰する稲田写真塾のメンバー約40人が撮りためた136点を並べている。
筑西市のソバ畑など筑波山周辺地域の四季折々の自然をはじめ、行方市の霞ケ浦の帆船▽水戸市の夜景▽東京都内の高層ビル街▽栃木県壬生町の黄金色の朝焼け-など、各地の異なる風土と筑波山が織り成す風景が丁寧に切り取られている。
展示では各写真の撮影場所を示した地図も用意。東はひたちなか市、西は壬生町、南は都内、北は大子町が最も端だった。
今回の企画は1年半ほど前、「茨城の象徴、誇りである筑波山をテーマに写真展を開きたい」と稲田さんが発案。メンバーは12方位に担当分けされ、1カ月ごとの勉強会で撮影成果を発表し合うなど切磋琢磨(せっさたくま)し、よりよい作品を目指してきた。稲田さんは「筑波山を通じて、茨城の魅力を再発見してもらえる展示になった」と手応え十分で、来館を呼び掛けている。
同ギャラリーの入場は無料。問い合わせは同塾事務局の青木写真(電)0296(72)0504。
(今井俊太郎)