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科学とアート融合 紹介 日立 県北芸術祭へシンポ

シンポジウムで意見を交わす落合陽一さん(左から2人目)、イアン・カルロ・ハウシャンさん(同3人目)ら=日立市幸町
シンポジウムで意見を交わす落合陽一さん(左から2人目)、イアン・カルロ・ハウシャンさん(同3人目)ら=日立市幸町


県北6市町で今秋開催される「茨城県北芸術祭」をテーマにしたシンポジウムが5日、日立市幸町の日立シビックセンターで開かれた。参加アーティストの落合陽一さんやイアン・カルロ・ハウシャンさん(フィリピン出身)らが、今回の芸術祭で特色の一つとする「科学、テクノロジーとアートの融合」について意見を交わした。

メディアアーティストの落合さんは、計算機科学と物理を組み合わせた自身の制作手法について、「映像と物質の境界をどう超えるかがテーマ。物理的計算などにより、(映像と物質以外の)第3の表現媒体をつくり出し、それに絵を描いていく」と説明した。

イアンさんは、これまでに自然科学とテクノロジーを取り入れた遊び心あふれる数々の立体作品を制作。「全く別の分野の科学とアートが重なると、魔法のような領域が生まれる」と強調した。

シンポジウムにはほかに、芸術祭総合ディレクターの南條史生さんと、MCADマニラ(フィリピン)館長のホセリナ・クルスさんが出演した。

南條さんは芸術祭の概要説明で「海も山もある県北の特色を生かしていく。芸術祭を成功させて、地域を元気にしたい」と意気込んだ。 (松下倫)



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