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難聴者の不便軽減へ 那珂市 窓口職員が対応講座

隣の人との自己紹介を筆談で体験する受講者=那珂市福田
隣の人との自己紹介を筆談で体験する受講者=那珂市福田


那珂市は「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)の4月施行を前に、同市役所で「難聴者の理解と要約筆記一日体験講座」を開き、窓口対応業務に当たる各課職員20人が受講した。講座はNPO法人県中途失聴・難聴者協会が生活協同組合パルシステム茨城くらし活動助成基金を受けて開催した。

講座は筆談による自己紹介を体験し、話す速さと書く速さの違いを確認。話されている内容を要約しながら、文字として伝える要約筆記を実習した。幼少から難聴だった茨城町の岩崎良文さん(65)と55歳ごろに失聴した牛久市の赤塚千鶴子さん(72)の生活体験発表が行われた。

収納課の須藤かなみさん(24)は「初めて体験したが、勉強になった。今後の窓口対応に生かしたい」と述べ、高安正紀社会福祉課長補佐は「今まで聞こえていた人が失聴・難聴になって不安になっている気持ちを理解し、不便や不利益を軽減するよう対応してほしい」と話した。


 (小田内裕司)



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