気象情報きめ細かく 観測機器、県が設置 水戸、来月1日運用
身近な気象情報を市民に手軽に利用してもらうため、県は小型気象計「POTEKA(ポテカ)」を水戸市笠原町の県庁と同市三の丸1丁目の県三の丸庁舎の計2カ所に設置、4月1日から本格運用する。パソコンやスマートフォンを使い、県ホームページ(HP)から1分ごとに更新される観測データを随時確認できる。
ポテカは気温や湿度、雨量、風向、風速など8種類の気象データが得られる気象観測システム。気象庁の気象観測機器「アメダス」を製造する明星電気(本社群馬県)が開発した。
高さ約1・5メートル、縦横約1メートルと小型のため、約20キロ間隔に設置されているアメダスよりもさらにきめ細かい観測網の構築が可能で、ゲリラ豪雨や竜巻など局所的な現象への備えにも役立てられる。
2013年に実証試験が始まり、現在全国に約200台設置されている。県内では守谷市や常総市、牛久市などが既に導入しており、学校や市役所に配置している。
県は昨年8月、県庁と三の丸庁舎に設置し、試験運用してきた。県防災・危機管理課は「観測データを確認して熱中症の予防に生かすなど、日常生活の中で活用してほしい」としている。(戸島大樹)