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茨城の医療体制学ぶ 水戸で研修医、ドクターヘリや支援制度

合同研修会に参加する初期研修医=県庁
合同研修会に参加する初期研修医=県庁


県内の病院に今春赴任した初期研修医の合同研修会が14日、県庁で開かれ、新人医師165人が本県の医療体制の状況を学び、研修医同士の交流を深めた。本県は人口10万人当たりの医師数(2014年12月31日現在)が全国平均を大幅に下回るワースト2位で、県は若手医師の県内定着を図るため、研修体制の強化に取り組んでいる。

研修会は本県医療事情と研修環境の理解を促すため、県が実施した。県保健福祉部の松岡輝昌部長は「茨城は医師数は少ないが、いろいろとチャレンジできる場だ。この地に根を下ろしていただければありがたい」とあいさつ。県医師会の諸岡信裕副会長は「オール茨城で働きやすい環境をつくっていく。地域住民のために仕事をしてほしい」とエールを送った。

県医療対策課の担当者は県内医師数の現状や、ドクターヘリの運航状況などを説明。若手医師を対象にしたゼミや海外研修などの支援制度について紹介した。元筑波大付属病院長の山口巌県医療改革担当顧問は「不運はたくさんある。それを乗り越えて前に進んでほしい」と訴えかけた。

研修会に参加した水戸済生会総合病院の柳橋亮太さん(24)は「どんな患者でも診られるような医師になりたい」と話し、日立製作所日立総合病院の佐藤莉都さん(25)は「産婦人科医になりたいと思っている。微力ながら医師不足解消に貢献できればいい」と意気込みを語った。 (小池忠臣)



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