境町上小橋の「境町サッカー場」の人工芝と発光ダイオード(LED)照明の設置が完了した。7日同所で記念式典が行われ、多くの町民や関係者約500人がリニューアルを祝った。町民向けのスポーツを生かした地域活性化の拠点として使われる予定だ。

式典で橋本正裕町長は「照明のついた人工芝のサッカー場が完成した。ぜひ、ここからJリーガーを目指して頑張ってほしい」と喜びを語った。「始蹴式」では橋本町長がサッカーボールをゴールに蹴り込んだ。

グラウンドでは元日本代表選手の中田浩二さんのサッカースクールなどが行われた。中田さんは「ドリブル、パス、ゲームの中でも自分のできることをチャレンジしてやってほしい」と子供たちを激励した。

会場周辺では地元の中高生ら32人が会場の案内やごみ収集、熊本地震復興支援市の出店販売、募金活動を行った。境高校3年、野口有美さん(18)と藤井茜さん(17)は「社会の役に立てたらと参加した。将来は人を救うような仕事をしたい。多くの方が協力していただいて感謝したい」と話した。売上金と募金は茨城新聞文化福祉事業団を通して熊本地震復興支援に役立てる予定。

サッカー場の人工芝は、サッカー用1面、フットサル用4面。日本スポーツ振興センターの「toto(スポーツ振興くじ)助成金」を受けて町が整備した。