G7 科技相会合15日開幕 県・つくば市、全力で魅力発信
先進7カ国(G7)が科学技術による地球規模の課題解決について議論する「G7茨城・つくば科学技術大臣会合」は15日、つくば市竹園のつくば国際会議場で開幕する。17日までの3日間の期間中、関係大臣の議論やシンポジウムなどが行われ、最終日に共同声明を「つくば宣言」として発信する。県や同市などは、おもてなしとともに、本県やつくばの魅力発信に全力を挙げる。開催機運を盛り上げるため、つくばエクスプレス(TX)つくば駅の構内は13日、巨大イラストで装飾された。
科技相会合は、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に伴う関係閣僚10会合の一つ。15日にノーベル賞受賞者などが参加する記念シンポジウムが開かれ、16、17日にG7と欧州連合(EU)の関係大臣らが国際的な保健医療など六つの議題について議論する。
県や市などの推進協議会は期間中、同会議場内に科学技術やものづくり産業などに関して展示するほか、県産食材を使ったメニューの提供など、会合参加者へのおもてなしにも力を入れる。橋本昌知事は13日の定例会見で「世界の科学技術の方向性を示す実質的な期待とともに、茨城・つくばを世界に発信する絶好の機会になる」と力を込めた。
TXつくば駅では、改札内コンコースの壁から天井に続くスペースに、宇宙飛行士やつくばエキスポセンター、筑波山、市の鳥フクロウなど計8枚のイラストのうち4枚がお目見え。残り4枚も14日に飾られるほか、ホーム階段や柵、駅名標にもイラストが施され、開催ムードを高める。(松下倫、高阿田聡司)