筑波山ジオパーク 認定向け現地審査
霞ケ浦を含む筑波山周辺の地層や地形を観光などに生かす「筑波山地域ジオパーク」構想を進めるつくば市などで23日、日本ジオパーク認定に向けた日本ジオパーク委員会(JGC)の現地審査が行われた。同会長の尾池和夫京都造形芸術大学長ら3人が審査員として訪れ、同市の筑波山などを巡った。審査は24日も開かれる。認定の可否が決まる審査の最終結果は9月9日に公表される予定。
日本ジオパークへの認定は2014年度の審査で「認定見送り」になっており、今回が2度目の挑戦。現地審査は筑波山周辺6自治体などによる筑波山地域ジオパーク推進協議会(会長・市原健一つくば市長)が4月、JGCに認定を申請したことを受けて行われた。
23日は審査員らは筑波山神社、筑波山梅林などを審査。案内を担当するガイドから山の歴史や梅林の成り立ちなどの説明を受けた。尾池会長は筑波山の山桜や地元名産「福来みかん」などにも興味を示した。
視察後、尾池会長は「ガイドが上手に魅力を紹介できているか、6自治体がジオパークを支援する準備ができているかなどの点を見ている。見事にできていて感激している」と満足そうに話し、ほかの審査員は「前回と比べて1、2歩前進した」「この2年で精力的に外部へ情報発信している」と感想を話した。
24日は土浦市の上高津貝塚、かすみがうら市の歩崎観音周辺を含む4カ所を訪れ、終了後は審査員が講評する。 (高阿田総司)