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忠犬タロー駅メロに JR石岡、園児ら合唱披露

発車メロディー開始を祝い、曲を合唱する園児ら=石岡市のJR石岡駅
発車メロディー開始を祝い、曲を合唱する園児ら=石岡市のJR石岡駅


JR石岡駅の発車メロディーが1日から新しくなり、石岡ゆかりの「バラが咲いた」「ここで君を待ってるよ」「石岡のおまつり」の3曲が選ばれた。同日はこのうち、昭和40〜50年代に、同駅ではぐれた飼い主を毎日待ち続けた「忠犬タロー」の実話に基づいて作られた「ここで君を待ってるよ」を、地元幼稚園児らが合唱して披露し、新メロディーのスタートを祝った。


2番線の上りホームでは、列車が入り乗客が乗り終わるまでの間、「待ってるよ 待ってるよ ここで君を待ってるよ」という忠犬物語のメロディーが流れた。市内の石岡善隣幼稚園の年長・年中組32人の園児がホームでメロディーを聞き、列車を見送った後、改札口近くの2階自由通路脇で、婦人コーラスグループ「はぁもにぃの会」と一緒に歌詞を付けて歌った。

同園には、忠犬タローの飼い主の少女が通っていたが、少女とはぐれた後もタローは17年間も駅に通い続けた逸話が残る。「ここで君を待ってるよ」の曲は、歌手坂本九さんの長女で同じく歌手の大島花子さんが作詞作曲して2011年に同園に贈った。

この日、元気いっぱいに歌を披露した同園の山川藍和(あいな)ちゃん(5)は「毎日曲が流れるのでうれしい」と喜んでいた。

ほかに1番線の下りホームでは、同市が茨城県の発祥の地といわれることから県花のバラにちなみ「バラが咲いた」が流れる。3番線の上りホームでは、毎年9月に多くの人でにぎわう常陸国総社宮例大祭「石岡のおまつり」のおはやしのメロディーが流れる。

3曲は、駅舎や駅前広場を造る同駅周辺整備事業の一環として、市内高校生や市民らで構成する検討会が選考した。       (高畠和弘)

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