「ピンク色　さくらダコ　市のさかな」-。かるたを通して日立市の自然や文化などの理解を深める「第10回ひたち郷土かるた大会」が11日、中小路小学校(同市平和町、田崎喜広校長)で開かれた。同校の授業公開日に合わせて行われ、全校児童152人と地域住民6人の計158人が3、4人一組でチームをつくり、市内の名所などが描かれた絵札56枚を取り合った。同校と日立中央ロータリークラブ(RC)主催。

大会は8チームずつ6グループに分かれ、予選3試合、決勝(順位決定戦)1試合を実施。児童たちは絵札を挟んで向き合い、緊張感が漂う中、静かな熱戦を繰り広げた。6年生の山中理央さんは「日立市のいいところを知ることができた」、3年生の草地菜奈さんは「緊張してうまく取れなかったが、とても楽しかった」と笑顔を見せた。

郷土かるたは、日立中央RC創立10周年を記念して企画され、2003年に完成、08年に改訂版が出された。市内全校に配布しており、来年5月以降には英語版も配布する予定だ。田崎校長は「日立市のよいところを再発見し、郷土を愛する心を育むのが目的。集中力や団結力をつけるのにも、かるたは大変役立つ」と話した。　(小室雅一)