結城中で交通安全教室 スタントマンが事故再現
子どもたちに交通安全への意識を高めてもらおうと、交通安全教室が、結城市小田林の市立結城中学校(塚越敏典校長)で開かれた。スタントマンが実際に発生した事故を再現する「スケアードストレイト」が行われ、小中学生に交通ルールを守ることの大切さを伝えた。
スケアードストレイトは恐怖を実感することで、それにつながる危険行為を未然に防ぐ教育手法。安全教室は県安全運転管理者協議会などが主催し、同校生徒や市立結城西小の5・6年生らも参加した。
スタントマンは自転車に乗り、傘や携帯電話を使用したり一時停止の標識を無視したりして、自転車や自動車、歩行者と衝突する事故を実演。ボンネットや地面にたたきつけられるスタントマンの姿を、生徒や児童は悲鳴と驚きの声を上げて見詰めた。事故を防ぐ方法も伝授され、生徒も参加して左右確認や徐行など正しい乗り方を学んだ。
「事故は見たことがないので驚いた。帰りの通学路は狭く暗いので気を付けたい」と結城西小6年の井上瑞穂さん(12)。結城中3年、菊地諒さん(15)は「再現と同じように物陰から飛び出したことがある。ほかの人にも自転車に正しく乗るように呼び掛けたい」と話した。 (溝口正則)