巡視船のエンジン起動 大洗 高校生ら職場体験
海上保安官の仕事に対する理解を深めるため、県内の高校生らが20日、大洗町港中央の茨城港大洗港区で巡視船「あかぎ」に乗船し、エンジンの起動や整備を体験した。
体験は茨城海上保安部(ひたちなか市和田町)の職場体験の一環で、参加したのは、茨城工業高等専門学校4年生と県立勝田工業高校2年生で計6人。生徒・学生は係留中のあかぎに乗り込んで船内を見学、操舵(そうだ)室では海図をのぞき込むなど興味津々の様子だった。
エンジンルームに移動した後は、あかぎの乗組員に手ほどきを受けながらエンジンの一部点検整備や起動ボタンを押す体験をした。生徒らは「毎日(点検整備を)やっているのですか」などと乗組員に質問したり、手を油で汚しながらエンジンを掃除したりと熱心に取り組んでいた。
茨城高専の星淳平さん(18)は「エンジンを起動した時の音にぐっときた。これだけ大きなものを動かせるのはうれしかった」と話し、勝田工高の梶山耀さん(17)は「普段できない経験ができて貴重だった。エンジンを始動させるのはもっと簡単だと思っていたが大変だった」とそれぞれ感想を述べた。
(松原芙美)