米国在住の稲川さん 卒業生が感謝の贈り物
桜川市岩瀬の県立岩瀬高(高橋郷史校長)に今月、米国フロリダ州からグレープフルーツのクリスマスプレゼントが届いた。贈ったのは1969年に同校を卒業したフロリダ在住の男性。7月に同校を訪れ、生徒たちと親睦を深めていた。生徒たちは、遠く離れた先輩からの思わぬ贈り物に驚きながらも、感謝の気持ちを抱いている。
プレゼントしたのは、第11回卒業生の稲川茂さん(66)。今年7月12日に同校を訪れ、「40年以上前に日本を離れ米国に住んでいるが、法事で久しぶりに帰国した。迷惑でなければ母校を見学させてくれないか」と申し出た。本人の自己紹介を基に同校が同窓会名簿を調べ、在籍を確認できた。
稲川さんは同15日に生徒会役員ら生徒7人と懇談。20歳で渡米後、建築や不動産関連の事業を起こしたことや米国人と結婚したことを話し、高校時代の思い出や米国での苦労話も語った。生徒は、遠く離れた地で長年活躍してきた先輩の話に興味深く耳を傾けていたという。
さらにその翌々日には電子メールが学校宛てに届いた。「ネバーギブアップ(諦めるな)。岩瀬高校は夢が生まれる高校であることを忘れないで。世界は君たちのもの、そして世界は君たちを待っています」という内容だった。生徒も感謝の言葉を返信した。
そして12月になり、フロリダ特産のグレープフルーツが計500個余り届いた。学校に受け入れてくれたことを改めて感謝する稲川さんのメッセージが添えられていたという。
果物は全校生徒に配られた。同校は生徒から稲川さんへのお礼のメッセージを募り、近く米国に送りたい考えだ。
同校生徒会の代田和輝さんは「今も岩瀬高校のことを思ってくれていることに感動した。自分も卒業してもこの高校を誇りに思いたい」と話した。間宮なつみさんは「稲川さんの話をしながら、家族とグレープフルーツを食べたい」とうれしそうだった。
(小原瑛平)
プレゼントしたのは、第11回卒業生の稲川茂さん(66)。今年7月12日に同校を訪れ、「40年以上前に日本を離れ米国に住んでいるが、法事で久しぶりに帰国した。迷惑でなければ母校を見学させてくれないか」と申し出た。本人の自己紹介を基に同校が同窓会名簿を調べ、在籍を確認できた。
稲川さんは同15日に生徒会役員ら生徒7人と懇談。20歳で渡米後、建築や不動産関連の事業を起こしたことや米国人と結婚したことを話し、高校時代の思い出や米国での苦労話も語った。生徒は、遠く離れた地で長年活躍してきた先輩の話に興味深く耳を傾けていたという。
さらにその翌々日には電子メールが学校宛てに届いた。「ネバーギブアップ(諦めるな)。岩瀬高校は夢が生まれる高校であることを忘れないで。世界は君たちのもの、そして世界は君たちを待っています」という内容だった。生徒も感謝の言葉を返信した。
そして12月になり、フロリダ特産のグレープフルーツが計500個余り届いた。学校に受け入れてくれたことを改めて感謝する稲川さんのメッセージが添えられていたという。
果物は全校生徒に配られた。同校は生徒から稲川さんへのお礼のメッセージを募り、近く米国に送りたい考えだ。
同校生徒会の代田和輝さんは「今も岩瀬高校のことを思ってくれていることに感動した。自分も卒業してもこの高校を誇りに思いたい」と話した。間宮なつみさんは「稲川さんの話をしながら、家族とグレープフルーツを食べたい」とうれしそうだった。
(小原瑛平)