水戸市、住民参加型防災訓練 大地震想定し安全行動
東日本大震災の教訓を生かそうと、水戸市は14日、大規模地震発生を想定した住民参加型の「市いっせい防災訓練」を市内全域で実施した。携帯電話へのメール配信やラジオ放送などを通した訓練開始の合図とともに、市内の小中学校や職場、市民センターでは、机の下に身を隠す安全行動や備蓄品の点検、情報の伝達方法などを確認し合った。
訓練は昨年まで実施してきた全国共通の「シェイクアウト訓練」を一新し、市独自の内容で行った。同市中央の市役所臨時庁舎に「FMぱるるん」の臨時放送局を開設したほか、携帯電話への緊急速報メール配信など情報伝達を充実させた。
午前11時5分、同市西原の市立常磐小(大高美子校長、児童数504人)では、訓練開始を告げる放送が校内に流れると、子どもたちは一斉に帽子をかぶり、机の下にもぐり込んだ。約60秒間続いた揺れを表す擬音に、緊張した面持ちで机の脚をしっかり押さえながら身を固めた。
訓練終了後、同校6年の小林千紗さん(12)は「怖かったけど、本番のつもりで臨んだ。(訓練のことを)家族とも話し合い、きちんと行動できるようにしたい」と感想を述べた。
同校に隣接する常磐市民センターでは、合図を聞きつけた地元住民約140人が集まり、災害時の避難方法や備蓄品などを確認し合った。同センターに備蓄されているナイロン製の簡易間仕切りなどを体験したほか、地元の自主防災組織「市ランド常磐の会」メンバーによる炊き出しも振る舞われた。 (前島智仁)
訓練は昨年まで実施してきた全国共通の「シェイクアウト訓練」を一新し、市独自の内容で行った。同市中央の市役所臨時庁舎に「FMぱるるん」の臨時放送局を開設したほか、携帯電話への緊急速報メール配信など情報伝達を充実させた。
午前11時5分、同市西原の市立常磐小(大高美子校長、児童数504人)では、訓練開始を告げる放送が校内に流れると、子どもたちは一斉に帽子をかぶり、机の下にもぐり込んだ。約60秒間続いた揺れを表す擬音に、緊張した面持ちで机の脚をしっかり押さえながら身を固めた。
訓練終了後、同校6年の小林千紗さん(12)は「怖かったけど、本番のつもりで臨んだ。(訓練のことを)家族とも話し合い、きちんと行動できるようにしたい」と感想を述べた。
同校に隣接する常磐市民センターでは、合図を聞きつけた地元住民約140人が集まり、災害時の避難方法や備蓄品などを確認し合った。同センターに備蓄されているナイロン製の簡易間仕切りなどを体験したほか、地元の自主防災組織「市ランド常磐の会」メンバーによる炊き出しも振る舞われた。 (前島智仁)